月別アーカイブ: 2014年10月

映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ

「ふたりはプリキュア」から数えて10周年にあたる「ハピネスチャージプリキュア!」は、レギュラー放送の頭で歴代プリキュアが挨拶をするなど、気合いの入ったシリーズになっている。
10周年での定番化を避けるためだろうか、長らく封印してきた「恋愛」を前面に押し出したストーリー展開など、今までの定番を覆すための試作も様々に行っている。
本作も伝統を受け継ぎながら、劇場版初監督の今千秋を据えて、挑戦的な一作だ。

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蜩の記

このところ、時代劇の上映が多くなっているのはうれしい限りだ。
その傾向は殺陣マシマシの痛快チャンバラ劇よりもむしろ、人間ドラマに焦点を当て、しっとりとした語り口のものが多いように思う。
本作はそうして、「深みのある時代劇」のいわば決定版。原作は直木賞受賞作であり、メガホンをとるのは黒澤明を支えた大ベテラン、小泉堯史である。
役者陣にも実力派をそろえ、景色の香りがただよってきそうな彩り豊かな画面で見せてくれる。

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ジャージー・ボーイズ

80歳を超えてなお、凄まじいエネルギーを発揮する映画を撮り続けるクリント・イーストウッドは、もはや「巨匠」といって差し支えないだろう。
そんなハリウッドの生きる伝説が最新作の題材に選んだのは、ブロードウェイ・ミュージカルのメガヒット作、「ジャージー・ボーイズ」だ。
輝かしい楽曲の数々と、その裏にあったくすぶりや挫折を余すところなく描き出した、パワフルで、しかしどこかノスタルジック、しかし新鮮な驚きに満ちた、なんとも言えない傑作である。

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