2015年1月の旧作短評

その月に見た最新映画以外の作品について、短評でまとめています。

短評なのでいつもより口調が若干軽め。

LEGOムービー

フィル・ロード&クリストファー・ミラー/2014年
誕生日プレゼントとしてもらったものを視聴。本当は12月のうちに観ていたのだけど都合によりここに記す。
遊ぶと言うこと、作るということに徹底的に向き合っているのに、あくまで子供向けで伝わる表現にしてある。それで語りきる腕前がまさに名人芸。
レゴの映画を作ってくれと言われてレゴでできた世界をここまで構築して、その中にさらに仕掛けを作り上げる芸当は名人の域を超えて狂気的ですらある。
スーパーノリノリの主題歌が二重三重の意味を持たされていて、なんて無駄のない内容なんだ! と感激。
大人の部分と子供の部分が手を取り合って一緒に喜ぶひとりファミリー映画体験をした。

96時間

ピエール・モレル/2008年
「96時間レクイエム」の予習として視聴。
娘が拉致られたことであらゆる問題が解決していく様子はまさにオヤジのための映画。
主人公ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)が1人殺すたびに「ダディ!」と叫ぶようにしていたら、終盤には「ダディ!ダディ!ダディ!」と独唱することになっていた。
一方的に被害が出まくって犯罪組織が潰れたぐらいではまったくおつりになっていないフランスがかわいそう。ヨーロッパコープの本拠地があるばっかりに。
鼻血出るほど面白かった。

96時間リベンジ

オリヴィエ・メガトン/2012年
第一作と同様、「レクイエム」の予習として視聴。
今度は自分と元妻がさらわれるという第一作をくるっと裏返した構成は見事で、娘の活躍の場が出て来るのもグッド。あの娘は将来人を殺す職につくのではないかと心配。
情報をあっという間に絞り込む手腕もすごい。カーチェイス自体はちょっと平板だけど、娘が運転するという工夫がひとつ噛ませてあったおかげでスリリングなデキ。
こんな強かったら爆弾も銃もいらねえな!というクライマックスもナイス。

シン・シティ

ロバート・ロドリゲス&フランク・ミラー(&クエンティン・タランティーノ)/2005年
「シン・シティ 復讐の女神」の予習として視聴。
白黒の中に一色だけを浮き上がらせるビジュアルが衝撃的で、明らかに作り物だと分かる背景のCGぶりも悪徳の街シン・シティを浮き上がらせている。
個人的にはゴッサムを超える住みたくない街ナンバーワン。怪人が普通の住人みたいな顔して歩いてるんだけどああいうのが何ダース住んでるんだ。
お気に入りはマーヴ(ミッキー・ローク)のエピソード。スタイルを貫きまくっている。
あと久しぶりにタフガイなブルース・ウィリスを観た。

ビッグ・フィッシュ

ティム・バートン/2003年
TOHOシネマズが(おそらく『ビッグ・アイズ』の公開に先駆けて)リバイバル上映していたため、劇場で鑑賞。
テーマがあまりに筆者の心に深く刺さりすぎたのであまり感想はうまくまとめられない。
いかにもホラ話で使われてそうな言い回しを忠実に再現した映像で語られて、「いま調子に乗ってホラを足したね?」みたいな所まで感じられる画面づくりに圧倒。
「ああーこのままでは自分にとって大切な映画になってしまうー!」と思いながら鑑賞するハメに。
ハンカチを持っていかなかったことを非常に後悔した。
今後、ティム・バートンの映画を観るときは深く注意することを誓う。

イントゥ・ザ・ストーム

スティーヴン・クォーレ/2014年
2014年に観たかったのに見逃した映画シリーズ。
手持ちカメラやスマートフォンでの撮影を用いた、「POV(Point of view)」が効果的に使われている。それにこだわるわけではなく、そろそろクドいなと思った頃に自然に普通のカメラワークに移行するのでストレスも少なく、うまく演出されている。
単にPOVするだけでは新鮮味はもうないのだけど、「災害に直面したとき、命よりも優先して撮影してしまう」というシチュエーションがよく効いている。
実際の災害でも動画を撮影していて逃げ遅れた人の例が多く報告されており、図らずもタイムリーな作品になってしまった。
人間ドラマも起伏がきいていて、災害に直面した人々のパニックがよく描かれている。そしてそれらを吹き飛ばす竜巻のおっそろしい描写!
超大作というわけではないけど、ディザスタームービーの最新版として実に完成度が高い。満足。

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