2015年10月の旧作短評

その月に見た最新映画以外の作品について、短評でまとめています。

短評なのでいつもより口調が若干軽め。

ピッチ・パーフェクト

ジェイソン・ムーア/2012年
「ピッチ・パーフェクト2」の公開に合わせて観賞。実写の方の歌うアナことアナ・ケンドリック主演。
骨格は王道ど真ん中の正統派チームスポーツものに、絢爛豪華なアカペラソングと下ネタギャグをこれでもかと詰め込んだ、最先端ミュージカル。
「声質のバリエーションが多いほど音に厚みが出る」というアカペラの特徴と、さまざまな人種・背景のキャラクターたちを重ね合わせ、クライマックスでのそれぞれの個性を炸裂させる展開は見事。
おそろしく高度なしりとりアカペラ合戦など、見どころも抜群。
勢いよく吐しゃ物が出る映画が苦手な人は注意しよう。

アウトロー

クリストファー・マッカリー/2012年
新しく登録したNetflixで視聴。洋ドラマが主な目的なのに時間がなくて映画ばかり見てしまうね……。
イーサン・ハントとは全く違った、トム・クルーズのどこか陰のある雰囲気とすっとぼけた存在感をぞんぶんに活用した、主人公リーチャーの造形が見事。
重たげで痛そうなアクションはもちろん、会話時の上滑りしたナンセンスギャグ(しかも誰も突っ込まない)もなかなかよい。
ロザムンド・パイクがヒロイン役で、これを先に見ていればもっと「ゴーン・ガール」が楽しめたのに!という思いもあり。
主人公がその辺でフロントをぶつけてしまう、今では珍しいタイプのカーチェイスも見もの。

トランスポーター

ルイ・レテリエ/2003年
「トランスポーター イグニッション」の公開にあわせて鑑賞。
序盤のタイトかつ手際よく、見せ場もありながらの主人公と世界観の説明の手際が素晴らしく、グイグイと引き込まれていく。
物語の展開・まとめ方・およびBGMには多少不満はあるものの、おおむね序盤から期待させる内容は果たされており、きっちりカーアクションでクライマックスを作って行くのも満足感高い。
ジェイソン・ステイサムの当たり役だけあって、クールでスタイリッシュなタフガイぶりにほれぼれする。

ミッション:インポッシブル

ブライアン・デ・パルマ/1996年
「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」観賞後にシリーズのおさらいのために観賞。
当時としては非常にスタイリッシュな絵作りのイメージだったが、今の目でみると以外と編集や劇伴の雰囲気が90年代的で、ローグ・ネイションまで、シリーズが先鋭化し続けてきたことを確認できた。
とはいえ、緊迫感あふれるシナリオと、アイデアのこらされたアクション(特に金庫破りのシークエンス)は何度見てもすばらしい。