ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)

正統派ヒーローとは一味違った魅力を見せる、ノリノリでニューヨークを守るミュータント・タールズの映画、第二弾。

前回に引き続き製作をマイケル・ベイがつとめ、破天荒な世界観と勢いのいい編集はそのままに、新キャストを加えてまさにパワーアップと呼ぶにふさわしい続編に仕上がっている。

ストーリーのアラも観ている間は気にならないようになっており、弱点を克服したうえできっちりと一本の作品に仕上げた、愛すべき作品だ。


シュレッダー(ブライアン・ティー)率いる犯罪結社「フット団」の陰謀からニューヨークを守ったミュータント・タートルズは、その後も陰ながら街を守っていた。

ある時、レポーターのエイプリル(ミーガン・フォックス)の情報により、シュレッダーの脱獄計画を知る。新調したタートルワゴンで出動するが、想定外の事態により逃走を許してしまう。

警官のケイシー・ジョーンズ(スティーブン・アメル)と協力してフット団の足取りを追ううち、ストックマン博士(タイラー・ペリー)により二人のミュータント、ビーバップ(ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ)とロックステディ(ステファン・“シェイマス”・ファレリー)が生み出され、さらには世界の存亡にかかわる陰謀が進行していることを知る。

タートルズは兄弟の絆により、再びシュレッダーの陰謀を打ち砕くことができるのか。


冒頭、タートルズの「ニンジャ」アクションから、ニューヨークの住人としてのお楽しみまで、非常に彼ららしいシーンを展開してくれる。「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」という、ユーモアたっぷりのタイトルにふさわしい世界観だ。

前作のクライマックスで派手に墜落したシュレッダーはやはり生きていた。期待通りの展開から、タートルワゴンを使ったハチャメチャなカーチェイス。息もつかせぬ展開から、悪の帝王クランゲの登場により、一気にスケールが広がっていく。

クランゲが何者なのか、本作の中では一切の説明はない。まあ、異次元からの侵略者だなんて説明は省いてもいいという判断だろう。

前作から順当にパワーアップし、アクションの規模も見事に広がっている。ニューヨークを飛び出しての活躍も見ものだ。


前作譲りのハイテンションでポップなギャグは一層洗練され、タートルズにエイプリル、ケイシーが加わったチームの軽妙な会話は聞いているだけで楽しくなってくる。ついでに言えば、今回はその「ノリ」にタートルズの師匠、スプリンターも加わり、見事な「ホーム」感を楽しませてくれる。

一方、フット団にはノリノリのオタクことストックマン博士をペリーが見事なテンションで演じて見せる。さらには、ビーバップとロックステディのふたりのミュータントが加わることにより、悪趣味ギャグはさらにパワーアップ。下品で下世話なジョークを連発し、中盤の展開を支えてくれる。

あまりにも頭の悪いセリフの押収に、あきれ笑いは間違いなし。一方、タートルズを超えるパワーは脅威として立ちはだかり、中盤の見せ場となる川下りアクションは非常にマイケル・ベイ製作らしいドッタンバッタンの画面展開だ。

誰が撮ってもマイケル・ベイ映画になるのは、さすがのクオリティコントロールというところだろうか。砲弾まで飛び交う激しいアクションだが、やたらと頑丈なミュータントたちのおかげで安心して観ていられる。


ストーリーの主軸となるのは、このミュータントたちを生み出したクランゲのテクノロジーだ。その技術を追ううち、タートルズはやがて自分たちに課せられた運命と向き合うことになる。大味な印象とは違って、この決断に至るストーリーは繊細かつ丁寧に描かれている。

自分たちと同じ存在は兄弟たちしかいないタートルズにとって、その決断はあまりに過酷だ。特に、今回のシリーズでの彼らのデザインは一見して人間離れしたものになっており、その問題提起をさらに際立たせている。

ちょっとした仲たがいを原因にひびが入った結束がさらに強固になる流れもいい。スプリンターもシュレッダーにノされた前作とは違い、メンターとしての役割をぞんぶんに見せてくれている。

レオナルドとドナテロ、ラファエロとミケランジェロというチームに分かれての展開もスリリングだ。できることなら、お互いのチームにお互いの仲間がいないことによって苦戦する、という展開があれば、なおさら後半でチームが集合したときの盛り上がりが増しただろうことは残念。ビーバップとロックステディという、タートルズに匹敵する敵キャラクターを登場させたのだからうまくドラマにも組み込んでほしかった。


クライマックスはニューヨークを守るヒーローとしての側面を強調し、孤独な戦いから一転、背中に応援を受けながらの戦いだ。これは素直に熱い。中盤のタメがうまく効いている。

前作よりも大幅にパワーアップしたガジェットを使っての戦いは見応えがあり、何より軽快でテンポがいい。スケールがアップしたのにふさわしい、

ただ、エイプリルが今回キャスターとしての仕事をほとんどしていないことは気になる。途中まで、スパイに転職したのかと思っていた。

そして本編の余韻が吹っ飛ぶほどの最高のエンドクレジットを堪能してほしい。

本作の中で東京とフット団のつながりが示唆されているが、第三弾があれば日本に舞台が移ることもあるかもしれない。ぜひ、期待して続報を待ちたい。


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