タグ別アーカイブ: アメリカ

グランド・イリュージョン 見破られたトリック

演技派俳優たちによる共演と、マジックを使った大掛かりな逆転劇により、大ヒットを記録した「グランド・イリュージョン」続編。

ハッタリの聞いたマジックの見せ場と、出演者の演技力によって支えられたリアリティのある会話シーンの間のメリハリがテンポよく、130分の上映時間を一気に見せてくれる。

終盤の畳み掛けるようなどんでん返しだけでなく、ロジックと感情を積み重ねていくうえで、豪華な役者たちの演技合戦も大きな見どころ。

マジックと犯罪を組み合わせ、観客を「だます」ストーリーテリングが爽快だ。

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ミュータント・ニンジャ・タートルズ 影(シャドウズ)

正統派ヒーローとは一味違った魅力を見せる、ノリノリでニューヨークを守るミュータント・タールズの映画、第二弾。

前回に引き続き製作をマイケル・ベイがつとめ、破天荒な世界観と勢いのいい編集はそのままに、新キャストを加えてまさにパワーアップと呼ぶにふさわしい続編に仕上がっている。

ストーリーのアラも観ている間は気にならないようになっており、弱点を克服したうえできっちりと一本の作品に仕上げた、愛すべき作品だ。

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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

アメリカンコミックの二大巨頭として、マーベル社と並び称される老舗・DCコミックス。

その看板キャラクターといえば、世界最初にして最強のスーパーヒーロー・スーパーマン、そして世界最初のクライムファイター・バットマン。本作はその二人が映画作品で初の共演を果たす、2016年最大のイベント映画である。

贅沢に時間をかけて描かれるふたりの対比と、今後さらに広がっていく壮大な世界観を堪能できる、超々大作である。

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スター・ウォーズ フォースの覚醒

 世界一コアなファンを持つ映画シリーズ、と言ってもこればかりは差し支えないだろう。「スター・ウォーズ」の最新作。
 世界中のファンが待望しながらもこれまで(映画として)描かれなかった、旧三部作のさらに未来のストーリーが、ついに映像化された。
 シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスの手を離れ、ディズニー配給となった本作。しかし大方の予想を超え、見事な成功をおさめた。その勢いは、つい先日世界記録を更新したばかりの「ジュラシック・ワールド」をやすやすと追い抜いてしまうほど。
 売上だけではない。内容もまた、今までに培われてきた世界をさらに更新し、新たな物語を始めるのにふさわしい完成度だ。
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ヴィジット

芸術の役割とは、いかなるものか。

感情を揺り動かすのが芸術だと考えることもできるし、新しい価値観を提示するのが優れた作品であるという考えもあるだろう。

いずれにしろ、恐怖や不安、焦燥や絶望など、普通に生きていてはそうそう味わうことができない強烈な感情を呼び起こすスリラーは間違いなく芸術作品だ。

本作は「シックス・センス」などで知られるシャマラン監督が、原点回帰をうたって低予算の自主製作を行った作品。

観客をどのように怖がらせるか、映画製作者が何十年も繰り返してきた挑戦の最新成果ともいえる、純度の高いスリルを味わうことができる。

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