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キングスマン

2015年、突然スパイ映画ブームが到来した。いくつも公開される大作スパイ映画の中で、公開順で最も早かったのが本作、「キングスマン」である。

年末の「007スペクター」に向けてますます高まっていくスパイ熱のさなか、本作は非常に明快なスタンスでこのジャンルに挑んでいる。

すなわち、「荒唐無稽で現実離れしたスパイ映画を、もう一度正しく作ろう」ということだ。そしてその狙いは見事に成功している。テーマ設定からわくわくするガジェットに至るまで、そのコンセプトががっちりハマリ、イギリス流のひじょーーーーーに悪趣味なユーモアで味付けした傑作だ。

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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

今や「007」シリーズに次ぐスパイ映画の代表作にまで成長した「ミッション:インポッシブル」。

スパイ映画が目白押しとなった2015年、「ジュラシック・ワールド」と同時期の公開でありながらも大健闘の興収を稼ぎ出した本作は、その売り上げにふさわしい充実した内容も持っている。

世界中を飛び回るゴージャスな満足感に趣向を凝らし抜いたアクション、そしてスター中のスター、トム・クルーズの圧倒的な存在感を駆使し、観客を一秒も飽きさせない、超正統派エンターテインメント映画の世界へ連れて行ってくれる。

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ジョーカー・ゲーム

スパイ映画には、映画を観る楽しみが詰まっている……らしい。

アクションシーンはモチロンのこと、丁々発止の会話、企みや陰謀を暴く爽快感、逆にウソを見破られるかも知れないスリル、制限時間がつけばサスペンス、視点を広げれば社会派ドラマ。たしかに、様々な快楽要素を詰め込むことができる優れたジャンルだ。

だが、ジャンルという器に何を盛りつけるかは非常に重要な課題だ。その点、本作は見事に調和を取り、しかも邦画ならではの味付けをしている。

アイデアを凝らして、一杯の中に主菜も副菜も盛りつけたラーメンのような、満足感ある映画である。

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