タグ別アーカイブ: ハートフル

シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~

映画では、ひとつのストーリーに様々な意味が投影される。

「アイアンマン」で一躍時の人となったジョン・ファブロー監督が、再び自主製作映画に着手した本作は、監督本人の人生経験や、仕事への哲学、また生きることへの賛歌など、重層的な(そしてそのすべてがポジティブな!)テーマを折り重ねている。

しかも、おいしい料理と痛快な話運びではさみ込んだ、誰でも楽しむことができるエンターテイメント作品として仕上げられている。

なお、本作の鑑賞中にはお腹が空くことが予想されるので、食後に観るか、あるいは焼き肉店でも予約してから鑑賞することをお勧めする。

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ANNIE/アニー

ミュージカルの中のミュージカルと言っても過言ではないだろう題材を、現代版にアレンジ。しかも、「赤毛の少女」というキャラクターが定着しているアニーを黒色人種に置き換えて……という、大胆な挑戦を挑んだ最新版「アニー」。

ウィル・スミス、ジェイ・Zというラッパーふたりがプロデュースを手がけ、音楽面からも最新版にアップデートしているのだろう。さまざまな仕掛けが音楽には仕込まれているのだろうが、筆者は残念ながら現代音楽には詳しくなく、その文脈で語る事はできない。

とはいえ、そんな知識を抜きにしても、前向きなメッセージが胸を打ち、心温まる映画になっている。

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ベイマックス

和洋折衷、という言葉がある。

「折衷」というのは、よい部分を選び取って、ひとつの形に仕上げることを指す。

本作「ベイマックス」にはまさにこの言葉がぴったりだ。原作からして、日本のアニメ・漫画の文化をアメコミに取り入れた作品であったのを、さらにディズニーが見事な3Dアニメとして再構築した。

和と洋、2Dと3D、マーベルとディズニー、サンフランシスコと東京。さまざまなものを融合させ、折衷させた、職人芸とすら言って良いだろう、見事なバランス感覚の上に成り立つ、一種の到達点的なアニメ映画だ。

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