タグ別アーカイブ: ヒューマンドラマ

アメリカン・スナイパー

巨匠クリント・イーストウッドにとって、暴力、そしてその最大の発露である戦争は、重大かつ重要なテーマであるようだ。

「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」で太平洋戦争を描き、「グラン・トリノ」では朝鮮戦争の記憶に苦しむ元兵士を演じて見せた。彼が興味を向けているのは、戦場で暴力を振るったものもまた、自分自身の暴力に苦しめられるという、いわゆるPTSD(心的外傷後ストレス障害)である。

イーストウッド最大のヒット作となった本作では、イラク戦争がいかなるものであったかという大きなテーマではなく、そこにいたひとりの兵士がたどった人生に焦点を当てている。

日本人である我々からすれば、現代のアメリカの現実を知る一端にもなるだろう。

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ジャッジ 裁かれる判事

「世界でもっとも高価な俳優」とまで呼ばれるロバート・ダウニー・Jr。『アイアンマン』で栄光を極めた彼が、自らの制作兼主演に選んだのは、アクションとはかけ離れた法廷ドラマだった。

見事に練り上げられたひとつの町の歴史を背景に、ダウニーとロバート・デュヴァルら名優たちの見事な演技を堪能できる。抑制の効いた演出と撮影、静かながら熱く展開するストーリーテリングに裏打ちされたヒューマンドラマ。

親子の絆を互いの動作と表情で演じてみせる、演技派どうしの全力のやりとりも見どころだ。

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フューリー

インターステラー

今や世界を代表するビッグバジェット監督となったクリストファー・ノーランの作品の特徴は、壮大なスケール、ほどよい難解さのストーリー、そして重厚な画面づくり……こういったところだろう。
 重力やブラックホールに関する論文で有名な理論物理学者キップ・ソーンを製作総指揮に向かえた本作は、そんなノーラン監督の持ち味が最大限発揮されている。
 外宇宙探索というSFの王道中の王道でありながら、同時に1人の男の人生を描き、壮大なスケール感とわかりやすいテーマ、SFとヒューマンドラマを見事に両立させた傑作だ。

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6歳のボクが、大人になるまで。

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